【やる意味ない?】ANA Pocketの大改悪 | 2025年2月からの変更点

移動するだけでマイルが貯まるANA Pocketですが、ユーザーの間では過去にも何度か「改悪」との声が上がっていました。そして2025年2月、さらに大きな変更が加えられました。
本記事では、今回の改定内容を詳しく解説します。

尾方 優作
元公務員のファイナンシャルプランナー
公務員として6年余り勤務後、LIFE ZONEの運営等を担当。その他、ファイナンシャルプランナーとして相談業務とFP講師等としても活動中。
AFP認定者(日本FP協会認定資格)、2級ファイナンシャルプランニング技能士
ANA Pocketとは

ANA Pocketは、ANAが提供するスマートフォンアプリで、日常の移動をマイルやポイントに変えられるサービスです。このアプリでは、徒歩・電車・飛行機といった移動手段ごとにデータを収集し、その距離や種類に応じてポイントが付与されます。獲得できるポイントは「ANAマイル」や「独自ポイント」などがあり、ユーザーの用途に応じて選択できます。
さらに、移動データの記録だけでなく、日替わりの「チャレンジ」に挑戦し、クリアすることで追加ポイントを得られるのも魅力のひとつです。
詳細な機能については、こちらの記事をご覧ください:

2025年2月の主な変更点
では、今回のアップデートではどのような変更が加えられたのでしょうか?
主な変更点は以下の2つですが、いずれもユーザーにとっては不利なものとなっています。
1. チャレンジポイントの大幅減少
今回の改訂で最も大きな影響を受けるのは、チャレンジポイントの減少です。
チャレンジポイントとは、移動手段(徒歩、自転車、公共交通機関、飛行機など)ごとに設定された移動距離を達成すると付与されるポイントのこと。このポイントを貯めることでガチャを回し、ANAマイルを獲得できます。
しかし、2025年1月末にANA Pocket公式から発表があり、全ての移動手段におけるポイントが削減されました。
参考:ポイント付与の比較
2025年1月まで
- 最大付与ポイント:2,550pt
- 徒歩10km移動時の最大ポイント:1,550pt
2025年2月以降
- 最大付与ポイント:650pt
- 徒歩10km移動時の最大ポイント:550pt
これにより、徒歩10kmの移動では以前の約3分の1に、最大ポイントでは約4分の1にまで減少しました。
2. ガチャの当選確率が低下
この点に関して公式の発表はありませんが、ユーザーの体感として、マイル付与のガチャの当選確率が下がったとの声が多くなっています。
有料会員(Proプラン)であれば1,000pt消費で最低7マイル、無料会員でも1マイルが確実に当たる仕組みですが、以前は10マイルや、まれに50マイルが当たることもありました。
しかし、最近では10マイルがほとんど当たらず、他のユーザーの報告でも「当選確率が変更された可能性が高い」との指摘が増えています。実際に、私も2月以降は7マイルしか当たっておりません。
この2つの変更により、マイルを貯めるハードルがこれまで以上に高くなったことは明らかです。
【参考】1マイルの価値
目的地や時期によって異なりますが、2024年8月時点の羽田発沖縄行きの便では、1マイルの価値は約1.47円でした。
詳しい試算方法については、こちらの記事をご覧ください。

今後の見通し
ANA Pocketは、2021年12月20日にローンチされた比較的新しいサービスです。そのため、今後もさらなる変更が行われる可能性は高いでしょう。
移動手段を活用してマイルを貯める仕組みは魅力的ですが、今回の変更でこれまでよりも効率が悪くなりました。今後の改訂動向を注意深く見守りつつ、効率的なマイル獲得方法を模索することが重要になりそうです。
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